遠浅の死海。

文字の海に溺れて死にたい。幸福の国。

2016-01-01から1年間の記事一覧

敗北の美学(男って馬鹿なんだから)

(前置き) 敗北には、その”人となり”がよく現れる。 * 最近たまたま見たテレビで、あるタレントさんがギャンブルについてこう話してて。 「いや、もちろん勝ちたいとは思ってますよ。勝ったらヨッシャー!ってなりますし。でも、こころのどっかで”打ちのめ…

宇宙に浮かぶ天秤に乗って。

● 今日、面接に行ってきた。でも、その場で辞退した。 ● 僕は来年、《世界文庫アカデミー》という不思議な学校に通うことが決まっている。一年間、毎週”土曜日”に授業がある。 sekaibunko.com ほとんど直感だけで入学を決めたけど、実際、今すごく迷いがある…

--- この世界の片隅に ---

観てきました。 前評判がすごくすごく良い作品だったので、 期待値を上げに上げて映画館へ足を運びました。 で、「なるほど」と。 納得し、感動しました。 * つよくもたくましくもない女性が、 強く逞しく生きていく話。 異常が日常に、 知らず知らず変化し…

y o u r n a m e .

記憶。当たり前のように、僕らを意味するもの。 忘れたくないことは、きっと大したことないことで。 忘れてしまうものほど、きっと、忘れちゃダメなものなんだろう。いくつになっても、やっぱり「奇跡は綺麗なんだ」と思っていたい。 何度か泣きそうになる自…

未開の美しさは、そう簡単には馴染まない。

今日から7月が始まりましたね。 というわけで。 文月悠光さんの詩集【屋根よりも深々と】を読んだ。読んだのだけど。 ◯◯◯つくづく詩集って不思議な存在だと思う。小説のような、漫画のような、写真集のような、日記のような。様々な方の詩集を読む度、毎度、…

冷やし中華はじまりました。

僕は暑さに弱い。 それはもう、徹底的に弱い。 ゆえに夏が、夏がダメで。 夏がやって来るたび、僕はもう。 ××× 「今年の夏は暑くなりそうです」とかいう、わりと毎年聞いている気もする絶望宣告を今年もお天気おねえさんから聞いて(うわぁ)ってなるこの季…

事実には感情が付き纏う。

人間には感情があって、動物にも植物にも、微生物にも感情はある。(無根拠な予想) 人間同士が関わり合うことで起きる凡ゆる問題は、どれもこれも”感情”が原因になっている思うんです。思うんですって、こうして改めて言うことでもないですけど。 今回ブロ…

品格ある灰色。

僕の直感は、そう評した。 カニエ・ナハさんの詩集、【用意された食卓】を 読んでの感想です。 あてもなく乗り込んだ、土曜日の普通電車内で読みました。 ・・・。 詩との、関わり方は難しい。油断すると、すぐ眠くなる。かといって、眼力込めて読むものでも…

I AM A HERO.(R15+)

映画、アイアムアヒーローを観てきました。 何が歯痒いって、今のこの興奮を伝えられるだけの文章力が僕にないことですよ。 (以下、感想) いや、 なんていうか、 もう、 ほんと、 これ、 すごいよ、 ね、 うん、 ていうか、 うわー、 なんだろ、 ああああ…

君は自分の心臓の一部になってしまう音楽と出逢ったことがあるか?

僕はある。タワーレコード難波店5F、イベントスペースにて。振り絞るように歌われた歌を、噛み締めるように全身で聴いた。バンド名は、tacica。01.サイロ02.夜明け前03.発熱04.Butterfly Lock05.DAN約30分間のミニライブ。それでも瞬きが見えるくらいの近距…

君は優しいから病人になりたがる。

優しい人。 優しいねって、結構かんたんに云われる。 僕は、ぜんぜん優しくなんかないのに。 それなのに、何故だか僕は。 生まれた時から、優しい人だ。 みんなの目が節穴なのか。 僕の目がガラクタなのか。 どっちなのかは分からないけど。 どっちなのかを…

相乗効果と相性は未知数(三章編成)

《第一章》 4月末日。 5年以上振りに徹夜をした日。 僕は生まれて初めて【合コン】という儀式に参加してきた。きっかけは僕が広告代理店で働いていた頃のクライアント(TMさん27歳)が誘ってくれたからだ。正直、TMさんとはプライベートでは会ったこともない…

表現者の苦悩の果てとは。

表現者の苦悩の果てとは。 僕(斗掻ウカ)は、TwitterとTumblrとnoteでのみ「詩人です」と名乗っている。その理由は、やはりまだ「怖い」からだ。音楽や絵などに比べて、詩はクリエイティブの世界でまだまだ市民権を得ていないと感じる。しかも、名乗った時…

【10代に共感する奴はみんな嘘つき】

文學界4月号に掲載されている最果タヒさんの短編小説。 とりとめのない感情を原液のまま体内に流し込まれるような感動を得た。 最果タヒさんの小説は感情の密度が高く、先月読んだ「渦森今日子は宇宙に期待しない。」と同様、鮮明なカオスを纏っている。 主…

一生を越えても聴き続けたい。

だから墓場まで持っていきたい。 誰にも云えない秘密じゃなくて。 tacicaの音楽。 僕が「言葉の持つ可能性」に、生まれて初めて”感動”したバンド。 彼らの音楽を聴いた時、文字通り”感情”が”躍動”した。 表も裏も、光も闇も、本当も嘘も。 それら全てが在る…

学生ノリ。

学生ノリ。 今から数年前。 僕が大学生だった頃。 地元の友達(7〜8人)で【ツキメン】という名の友達同盟を組んでいた。いや、一応まだ解散はしていないので現在進行形だ。(組んでいた ⇨ 組んでいる)男女比は半々くらいで、正直どういった経緯で集まっ…

【渦森今日子は宇宙に期待しない。】

女の子にしか書けない小説。 最果タヒさんの小説《渦森今日子は宇宙に期待しない。》を読み終わった瞬間に、反射的にそう思った。最近流行り?の大きすぎるパフェを一人で食べきったような読後感。それから、自分でもびっくりするくらい誰にも感情移入できな…

静かな時間を愛するすべての人へ。

静かな時間を愛するすべての人へ。 Q.「静かである」というのは、あなたにとってどのような状況の時に得られる感覚ですか? ・一切の無音空間にいる時?、 ・心地よい音だけが聞こえる場所にいる時?、 ・静かな人と過ごしている時?、 ・薄闇の中ひとりで眠…

成就しなかった初恋は呪い。

僕の初恋は16歳。 高校一年生の時。 今ままでの人生で、僕が「恋をした」と言えるのはこの一度きりだ。 それから【告白】という神風特攻をしたのもこの時、あの一度だけ。 相手は同学校の先輩。 2つ年上のバトントワリング部の女性。 ベタな比喩だけど花…

5年前。

“神様”と呼ばれた竜が北の空で、死んだ。人々の欲望、希望。食べきれなくなって、背負いきれなくなった。その竜は、透き通るほど白く、美しい。死んでも尚、美しい。心臓が止まって、少しずつ灰になる。雪が降り積もって、溶けてゆく。内蔵と骨は、広く浅く…

神の手は優しくって残酷。

僕は2ヶ月ほど前から2週間に一度、近所の皮膚科に通っている。左足の裏にイボができて、それを切除するためだ。別にイボそのものは痛くないのだが、これを切除するための治療には相当な痛みを伴う。 治療の内容はこうだ。 液体窒素(ターミネーター2で敵…

すべて春の所為だから。

僕はおばあちゃん子です。おばあちゃんと(父と母と弟と)一緒に暮らしています。だから核家族ではありません。ということは今回のテーマとは一切関係のない報告です。 今日、おばあちゃんがフキノトウを買ってきました。それを天麩羅にして食べました。僕は…

栄養価の高い関係性

人前では泣かないと決めつけていた君が、泣きそうな顔で星を見ている。空はもう明るんでいて、梟はさっき捕り逃がした獲物の夢を観ている。コンクリートの地面に繁殖したこの森は、君が秘かに流した涙だけを頼りに生きながらえていて。それは一見((冷たか…

奇跡という存在は、毒の姿をしているのかもしれない。

相当久しぶりに映画を観てきた。(ジ、エクストリーム、スキヤキ以来かなぁ)いつも行ってる映画館では上映されない映画だったから、自宅(滋賀)から梅田(大阪)まで見に行った。大阪は苦手。(神戸は好き) 今回鑑賞した作品は〈 シェル・コレクター 〉。…

繊細さは嘘をつく。

【繊細】という漢字はとても繊細な感じがしていいですよね。ノートに“繊細”と書く時は、絶対に0.03ミリ以下のボールペンで書いてあげたくなる、そういう文字だと思います。例えを用いてみるとしたら、糸が絡まって、絡まって。その絡まりが一本の糸に因るも…

色彩という感性

ここ最近、体が気怠い。意味なく眠い。食欲が盛ってる。 花粉症でしょうか。 そういう状態の時、行動を起こすには予定を入れてしまうのが一番ですね。 バカみたいに真面目な性分だから、予定を入れてしまえば従うしかない。 とまぁ、適当に理由をつけて行っ…

ざるそば大盛、税込み1000円。

人間はしばしば様々な人間以外の生命や生物やそうじゃない何かに例えられますが、今日のところはダムが一番しっくりくるなぁと、そう思ったところでブログを始めます。 ∇ 今日は「京都国際マンガミュージアム」という場所に行ってきました。ここは、もともと…

「クラゲ」

有人駅の改札と 挨拶 みたいなタッチを交わして 宇宙人 が右往左往しているコロニー内に降り立った。 何処に向かう かは 思考を先回りした指先が誘う。 広 大な外 界に触れた 久しぶりの身体 は 空 中 分 解 しそうな要塞のスキマを縫うように 泳いだ。 排気…