遠浅の死海。

文字の海に溺れて死にたい。幸福の国。

y o u r n a m e .

記憶。

当たり前のように、僕らを意味するもの。


忘れたくないことは、きっと大したことないことで。

忘れてしまうものほど、きっと、忘れちゃダメなものなんだろう。

いくつになっても、やっぱり「奇跡は綺麗なんだ」と思っていたい。

何度か泣きそうになる自分を、複雑な心境で眺める自分がいたりする。



───やっぱり、最近。むかしの自分に戻ってる。


ただ寄り道をしていただけかもしれない。

別に決められたルートなんて無いけれど、やっぱり、最近。

 

“戻ってきてる”感覚はある。

でも。

落としてきたものも、
                        きっと、
                              多分、たくさんある。

それは絶対、取り戻せないもので。だからこそ、僕を形作る何かであること。それは確かだ。



『僕らは、本当は、命が始まった瞬間からの全ての記憶を頭のどこかで憶えてるんだって』

 


今はもう、顔も名前も思い出せない友達から聞いた話。

 

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記憶を喪失していくことは、
なんだろう。。

さびしい?むなしい?かなしい?

ですか?。

だから、僕にとっての君は誰だ。
そういう話になってくる。



───やっぱり、最近。むかしの自分に戻ってる。



物語は繋がりで、その色とりどりの切れ端で、かけがえのない奇跡でしょう?

誰かに思いを伝えること。
誰にも伝わらなかった思いのこと。

どちらも何気ない、唯の奇跡でしょう?

美しいと思える時間と日々は、涙と隣り合わせの世界に在るから記憶。

喪失なんて、僕らには一つもないんだな。

君の名を、いつか呼ぶ時。

ほら、前前前世から届く声が、頭のどこかで記憶になるんだ。