遠浅の死海。

文字の海に溺れて死にたい。幸福の国。

血の通ったアスファルト

想像していた丁度2倍かわいくて、

想像していた丁度3倍カッコ良かった。

 


はい。

 


結論から先走ってしまいましたけど、要するに、ついに行ってきましたよ。

 


FINLANDS『BI TOUR ONEMANLIVE』 in OSAKA。

 


いやー、最高だった。

出来ることなら毎週行きたいくらい。

 


とまぁ、普段は出不精で感情の起伏が極めて薄い僕が珍しく心を揺さぶられたので、その熱が冷めないうちにブログに残しておきます。

 


今日のライブハウスは大阪駅から徒歩数分の場所にある梅田シャングリラ。収容人数は300人超で、名前とかけてあるのかシャンデリアと、何故かミラーボールがあった。

 


前置きとして、そもそも僕は人混みが大嫌いだから、好きなアーティストがいても余程の魅力を感じない限りはライブには行かない。

 


だから今までライブに行ったことのあるアーティストは3組だけで、FINLANDSは“ライブに行きたい”と思えるほど好きになった4組目のバンドというわけだ。(※どーでもいい情報)

 


僕がFINLANDSを知ったのはyoutube。特徴的な声質と印象的なビジュアル。つかみどころの無い歌詞が心地の良いリズムに乗って、頭の中を通り抜ける。けれど、彼女らの音楽は決して頭を素通りすることはなく、僕の内側にざらついた余韻を残していった。

 


そのざらつきの正体は何なのか。

 


FINLANDSの音楽にヤラれてしまった僕は、その違和感を確かめたくて何度も何度もリピートした。何度も何度もリピートしたが、聴けば聴くほど分からなくなって、苦しくなって、どんどん好きになってハマっていった。

 


ほんと、形容しがたい不思議な魅力を持ったバンドだと思う。

 


ボーカルの塩入冬子、ベースのコシミズカヨ(ぽんこつ先生)、サポートメンバーのギター、ドラムの4人で奏でられる音楽は、素人目から見てもバランスが取れていて、静かな曲も激しい曲も完成度が抜群に高かった。

 


約2時間のパフォーマンスはとてつもなく濃厚で、それでいて相当にクールだった。この人たちは、FINLANDSは、本物だなと、今日のライブで確信した。

 


で、突然の宣言だけど。

 


僕は人に寄り添う音楽が嫌いだ。

答えが決まってる音楽が嫌いだ。

 


なんてことを、ライブ会場で音楽を聴きながら何故か考えていた。

 


それから。

 


『血の通ったアスファルト

 


なんとなく、そんなフレーズが頭に浮かんだ。

 


自分でも、意味はわからない。

 


音楽とかアート作品に対して好き嫌いを公言するのは野暮だとは思うし、今から全然関係ない事を言うけど、彼女らの音楽や人間性の根底には“都会の中に息づく木々”が見えたんだよね。

 


は?って思うでしょ。

僕も思う。

 


だってFINLANDSの二人は、曲間のMCでは実に淡々としていて、けどそれがめちゃくちゃ人間だなぁって感じたんです(語彙力)。

 


このままだと脱線して大事故になりそうなので無理矢理まとめに入りますけど、真剣に何かと向き合ってる人っていうのは、絶対に周りの人間にその体温・熱が伝わっていくものなんだなって。

 


軽々しく命賭けたりしないんだなって。

 


そういう話で終わろうと思います。

 


毎度好きなもののプレゼンが恐ろしく下手な僕が徒然と久しぶりに書いてみました。

 


・・・秋ですなぁ。