遠浅の死海。

文字の海に溺れて死にたい。幸福の国。

--- この世界の片隅に ---

観てきました。

 

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前評判がすごくすごく良い作品だったので、

 

期待値を上げに上げて映画館へ足を運びました。

 

で、「なるほど」と。

 

納得し、感動しました。

 

 

 

 

つよくもたくましくもない女性が、

強く逞しく生きていく話。

 

異常が日常に、

知らず知らず変化していく話。

 

あの時代が特別”そう”だとは思わないけれど、

それでも”そういう時代”が日本にあったこと。

 

つい数十年前に現実としてあったことが、

ひとりの女性を通して鮮やかに描かれていました。

 

 

 

 

僕は戦争をテーマにしている作品は、映画に限らず、あまり見返さない。でもこの作品は、きっとまた観ると思う。良い映画だからとか、忘れちゃいけない内容だからとか。そういうことじゃなくて(そういうことでもあるけれど)、なんとなく、人間の出会いでも「あー、この人とはまた会うだろうなぁ」って思う時ってあるじゃないですか。そういう感じです。それは自分との”相性”みたいなもので、”もう一度”を自然と望んでしまう関係性。毎日じゃなくていい、むしろ毎日はちょっと嫌だ。死ぬまでにもう一度、それから何度か。そういう距離感で求めるもの、求めてしまうものと、僕は一つでも多く出会って生きたいなと思う。

 

 

 

 

戦争のシーンや空襲の音、

原爆などの描写が苦手な人でなければお勧めです。

 

あと、のん(能年玲奈)さんが好きな人は絶対!

絶対に観てくださいね。

 

 

 

 

おしまい。